「いい加減」は「よい加減」

 
先日デパ地下を歩いていたら
とあるパン屋さんのバゲットと目が合ってしまい購入。
このパン屋さんでバゲットを買うのは10年ぶり以上かも。
パリのマドレーヌ寺院の向かいに本店を構えるあのお店です。

15年以上前くらいでしょうか
デパ地下のパン屋さんのバゲットが脚光を浴びていた時期があり、
私もよく買っていましたが
徐々に美味しくて個性のあるバゲットが買える個人店が
増えてきて、デパ地下のパン屋さんからは足が遠のいてしまいました。

今回のバゲット
ただ目が合ったから買ったわけではなく
「こいつ、やるな。」と感じるものがあったのです。

バゲットの面構えを見て
美味しいか美味しくないかの判断は大体つきます。
手に取り、指から伝わる感覚でさらにイメージを鮮明にし
ちぎった感触と断面でほぼ確信します。
そして味わって自分の想像と舌で感じる味覚を重ね合わせる。
パンと向き合う度にこういう作業を長年やっていると
予想を外すことはほぼありません。

 
 


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バゲットのおいしさを野球のストライクゾーンに例えるならば
全身の力を球に籠めて打者を空振り三振に仕留めるの剛速球的な美味しさもあれば
肩の力を抜いたスローカーブで内野ゴロに打ち取るおいしさもあり
きっとこいつは後者のような味わいに違いない
私はこのバゲットを見た時に思ったのです。

家に帰ってさっそく実食。
今日は大事に取っておいた
この時期限定の人気チーズと言ったらこれ
「Mont d’or(モンドール)」です。
モンドールのクリーミーで繊細な味わいを受け止めるには
私はやっぱりバゲットと合わせるのが好きです。
 
 

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うん、やっぱりこのバゲットいい意味で
「いい加減」な味わい。
ここでいう「いい加減」は
適当という意味ではなく
「よい加減」のことです。
 
 

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最近のバゲットは剛速球的な
気合いの入ったバゲットばかりのような気がしていて
(しかも若干ストライクゾーンから外れているものも。。)
なかなか「よい加減」の、それは飽きのこない日常的な、
料理やチーズと食べてバランスの良いバゲットに
あまり出会う機会が少ないなぁと思っていた矢先だったので
なんだかちょっと嬉しい再発見でした。

 
 


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↑チーズの香りがたまらなくて
猛アピールする愛犬ななこ(^_^;)

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